以前こちらの記事で書いた「君が手にするはずだった黄金について」の最後に
「受賞エッセイ」というタイトルの短編が収録されている。
本編も僕の中で強く印象に残っている。

本編の趣旨は
「新しい物事に触れた時、世界の広さを知る」だ。
今回の記事は、僕自身が本編を読んでいて感じたことだ。
本編の要約でもなんでもないことをご了承いただきたい。
初めてのことを体験するときの感動
初めて氷を見たときの記憶はないが、僕はおそらくすごく感動しただろう。
今見ても不思議なモノだなぁと思うことがある。
温度が変わるだけであんなに形が変わるんだから。
本編に登場する人物も氷を見た感動がきっかけで人生が大きく変わる。
映画や物語には起承転結がある。
人間の人生にも同じことが言える。
「新しい物事に触れる」とは、
起承転結でいうところの「転」だ。
人間生きていれば大なり小なり何度も「転」を経験する。
2025年も、他の人と同じく僕にもたくさんの「転」があった。
ジャネーの法則
ジャネーの法則を知っているだろうか?

端的で分かりやすい説明サンクスである。
ちなみに、この法則にしっかりとした科学的根拠は無いそうだ。
しかし、全人類がこの法則に同意するため、広く世間に流布している。
僕自身もこの法則には本当に納得。
現実世界においても、乗船中盤以降になると
「もう4か月も船に乗っているんだ、一瞬だったなぁ」ってなる。
乗船中はあまり新しいことが起こらないので、もろにジャネーの法則を感じられる。
別に感じたくはないのだが。
そして、僕は乗船後の休暇で、世界中を旅している。
そこで得られる様々な新しい濃厚な経験を通じ、反ジャネーの法則をしている。
この法則を逆説的に捉えれば、
新しい経験をすれば老化を遠ざけることができるってことだと僕は信じている。
2025年にあった反ジャネーの法則な出来事
2025年も、僕は色んな反ジャネーな経験をした。
- ウユニ塩湖、イグアスの滝へ行った。
- ブログを始めた。
- バスケでリングを掴めた。
- 東京に半年間住んだ。
- 友人がギターを弾いているのを見て、自分も始めた。
- 羊文学のライブに行くため、初めて武道館に行った。
- 競馬で25万円勝った。
今パッと思いつくだけでもこんなに色んな事があった。
2025年は人生で最も面白い1年だった。
あれもこれも僕の人生を少し変えるかもしれない「転」な出来事。
「人生ってまじで楽しい!」って何回も強烈に感じたし、
自分の世界が広がっていくのをすごく感じた。
未来の自分にとって、これらが小さな「転」なのか大きな「転」なのかはまだ分からない。
将来、人生を振り返った時に「あれが人生の『転』になる部分だった」って言える経験って多くないと思う。
それが多いから良い人生ってわけでもないが。
それでも僕は色々な「転」を経験して、世界の広さに感動する人生を送っていきたい。

葛西臨海公園?で友人に弾き方を教えてもらった。
この趣味は僕の人生を少し変えるとなんとなく感じる。
「10年後はどうなっていたいですか?」
結婚式で僕たちのビデオを撮ってくれていた担当者に
「10年後はどうなっていたいですか?」と聞かれた。
新郎新婦としての、未来の家庭に対する意気込み的なところを聞きたかったのだろう。
急な質問だったために、僕は一瞬詰まった。
その時、咄嗟に出た自分の答えが
僕の心を、僕という人間をありのまま表現していたのでここに残したい。
以下、僕の言った言葉。
「10年前に今こうなっているってことは全く予想していなかったです。
航海士になっているなんて考えたこともなかったし、
○○ちゃん(妻の名前)と結婚しているとも思っていなかった。
でも予想もしていないことがたくさん起こって、選択を続けた結果が今です。
これから先の10年も同じように色んな予想外を経験して、
思い描いていなかった人生にしたいでう。
また10年後に振り返った時に『最高の10年だった』って言いたいです。」
※「妻と一緒に幸せな家庭を築いてきたい」ってのは、当たり前すぎて言わなかった。
その当たり前なことを言わないところに自身の天邪鬼さというか逆張り人間さ、
つまりキモさを感じる。
人生ってほんとに面白い。
ずっと元気なままあと100年ぐらい生きたいなぁ。
終わりに
僕の人生の最大の「転」は
航海士という仕事を知ったときだったと思う。
就活を目前に控えたある日、ゼミの教授に
「飛行機のパイロット以外になる気はありません。世界のいろんな国に行く仕事がしたいからです。」と話した。
その時に
「世界のいろんな国に行きたいのなら航海士という仕事もあるよ」
と教えていただいた。
あれは僕にとってめちゃくちゃ大きな「転」だった。
あの時は「ふーーーーーん、そんな仕事あるんだ」としか思っていなかった。
それが今となっては僕の仕事になり、
この楽しい人生の一部になっている。
ほとんどの「転」は「これが自分の人生の転機だ」って思うようなことはなくて、
僕みたいに「ふーーーん、面白そう」ぐらいの感想から始まるんかないかな。
最終的に僕はゼミを辞めてしまったので、
その教授には僕が航海士になったことは伝えていない。
もし伝えたら、あの教授は喜んでくれるだろうか?
思い返せば、あのゼミに入らなければ僕は絶対に英語が話せるようになっていなかった。
もう連絡をとることもできないが、いつかもう一度会って感謝を伝えたいな。

飛行機を見るたびに心がワクワクしていた。
色んな人に「夢を見るのは辞めましょう」って言われたなぁ。


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